近年企業さまでのオリジナルデザインの作業着の採用が少しづつ増えてきています。
「会社のイメージチェンジ」「労働環境の改善」「人材確保対策」など目的は様々。
弊社でも多数の実績がありますが、よくご相談いただくお悩みが１つあります。

それは、「オリジナル作業着を製作するにあたって、まずどこに相談すればいいかわからない」ということ。

今回の記事ではオリジナル作業着を作成する場合、どこに相談するのがベストなのか、理由を含めてご紹介していきます。

オリジナル作業着を製作するなら、どの会社がおすすめ？

結論から申し上げると、オリジナル作業着を製作するなら「各都道府県それぞれの地域最大手のユニフォーム販売代理店」がオススメです。

作業着業界は基本的に販売代理店制度がベース
全国展開している大手販売代理店は存在しない
実はどの販売代理店でもオリジナル作業着を製作できる
オリジナル作業着を製作するなら地域最大手がオススメ
地域最大手の販売代理店を探す方法
1. 作業着メーカーに問い合わせる
2. ユニフォーム年鑑を参考にする
ネットで販売代理店を探すときの注意事項
まとめ
法人さま向けオリジナル作業着お役立ち情報
法人さま向け作業着お役立ち情報
法人さま向け空調服お役立ち情報
法人さまにおすすめの人気メーカー一覧

作業着業界は基本的に販売代理店制度がベース

まず作業着業界の会社の説明ですが、大きく「メーカー」「販売代理店」の２つに分類されます。

メーカーがモノづくり（デザイン・製造・在庫備蓄）を行い、全国各地の販売代理店がエンドユーザーさま（実際に着用する企業さま）に販売します。

メーカーがエンドユーザーさまに作業着を直接販売することはありません。
原則、販売代理店を通して販売されます。

これは既製品作業着だけでなく、オリジナル作業着も同じで、メーカーがエンドユーザーさまに直接提案・販売することはありません。

逆に言うと、オリジナル作業着について、メーカーに直接相談することはできません。
オリジナル作業着を製作したい場合は、販売代理店に相談することになります。

どんなメーカーが人気なのか、気になる方は下記の記事をご覧ください。
《参考｠作業着メーカー売上ランキング

全国展開している大手販売代理店は存在しない

販売代理店は全国各地に数多く存在します。
○○ユニフォーム・○○白衣・ユニフォームの○○といった名前の会社ですね。

会社規模は様々です。
社長夫婦だけで運営している会社から、スタッフの数が数十名以上の会社まであります。

販売形態は大きく2つに分かれます。
「企業向け納入（法人営業）」「作業着小売店（ショップ）」の２つです。
オリジナル作業着の製作ができるのは、原則「企業向け納入」となります。

企業向け納入の販売代理店の特徴としては、「県をまたいで手広く展開している会社がない」という点です。

近隣の数県に拠点を設けている会社は数社存在しますが、全国展開している大規模な販売代理店はありません。
ある意味、戦国時代の大名のような感じです。
そして各都道府県には地域１番店と呼ばれる、地域最大手のユニフォーム販売代理店が存在します。

実はどの販売代理店でもオリジナル作業着を製作できる

各都道府県に無数に存在する販売代理店ですが、実はどの販売代理店でもオリジナル作業着を製作することはできます。
「小規模な販売代理店でも製作できるの？」と思われるかもしれませんが、製作できます。

なぜなら、オリジナル作業着のモノづくりを行うのは、販売代理店ではなくメーカーだからです。
・デザイン作成
・生地の選定
・ファスナーやボタンの付属品の選定
などすべてメーカーが行います。

メーカーはどんな規模の販売代理店からでも、依頼があれば対応します。
つまり、いつも作業着を購入している販売代理店でもオリジナル作業着を製作することができます。

オリジナル作業着を製作するなら地域最大手がオススメ

どの販売代理店でもオリジナル作業着を製作できますが、オススメは地域最大手の販売代理店です。
地域最大手の販売代理店には下記のような特徴があります。

提案できるメーカーが多い

販売代理店の規模が大きいほど、取り扱える作業着メーカーの数が多くなります。

国内には30社を超える作業着メーカーが存在していますが、すべての販売代理店が全メーカーを取り扱えるわけではありません。
基本的に販売代理店の規模と、取り扱いメーカーの数は比例しています。
（大手家電量販店とローカル店の違いと似ていますね。）

数多くのメーカーの提案を受けたい場合は、地域最大手がオススメです。

オリジナル作業着の実績が多いため、提案の質が高い

数ある地場の販売代理店の中でも地域最大手は、オリジナル作業着の納入実績が当然多くなります。
経験値の高さから、エンドユーザーさまのご要望を的確にとらえることができます。

また、初回購入だけでなく、追加購入やアフターフォローまで含めて、満足度の高い提案をしてもらえる可能性が高いです。

経営が安定しているため、長く取引することができる

一度オリジナル作業着を導入した場合、その後何年も同じデザインを継続して着用することになります。
長く着用する場合、4～5年どころか、10年～15年という期間に渡って着用することもあります。

今後何年も継続して購入したいのに、購入先の販売代理店が廃業してしまっては大変です。

小規模な販売代理店の中には「社長が高齢、かつ、後継者もいない」「経営状況が不安定である」というケースもあります。
その点、地域最大手は「後継者も含め、経営者が安定している」「経営状況が安定している」というケースが多いです。

せっかく製作するオリジナル作業着です。
長く着用するためには地域最大手が安心です。

地場のユニフォーム着用事例を把握している

オリジナル作業着を導入する理由の１つに、「他社との差別化」があります。
差別化にあたって、当然、他社のユニフォーム着用事例の情報が重要になります。

御社でも「ライバルをはじめとした地場企業の作業着」を把握されていると思いますが、やはり１番情報を持っているのは販売代理店です。
その中でも地域最大手は納入事例が多い上に、地場のユニフォーム情報も数多く把握しています。

他社とかぶらないオリジナル作業着を導入されたい場合は、地域最大手に相談するにこしたことはないです。

メーカーへの交渉力がある

オリジナル作業着の検討の際には、デザイン・仕様について何度も提案してもらったり、最終は価格交渉も発生します。
その際に発生するのは「御社と販売代理店との交渉」だけではありません。
実は「販売代理店とメーカーとの交渉」も同時に発生します。

規模が大きい販売代理店ほどメーカーとの日常の取引額が大きく、メーカーにたいして交渉力があるため、満足できるデザイン・仕様・価格を引き出せる可能性が高くなります。

地域最大手の販売代理店を探す方法

地域最大手の作業着販売代理店を探す方法ですが、実はネット検索はあまり適していません。
「○○○（地域名）+作業着+販売代理店」でもある程度は出てきますが、要注意な部分もあります。
検索結果上位に出てくる会社が、必ずしも地域最大手とはいえないためです。

もちろん大手が検索結果の上位に表示されることが多いです。
ただ、検索結果上位に表示されるよう検索の対策（SEO対策）を取っていれば、規模の小さい会社でも1ページ目に表示させることもできます。

地域最大手を間違いなく探せるのは、次の2つの方法です。

作業着メーカーに問い合わせる

この記事をご覧になっているみなさまは、おそらくどこかしらの作業着メーカーをご存じかと思います。
そのメーカーさんに「地域で１番大きい販売代理店さんを紹介してください」と問合せれば、まず対応してもらえます。

メーカーからすると、「新たな商談のチャンス」をつかめると同時に、「その地域で最大手の販売代理店との関係性をさらに深められるチャンス」にもなります。
きっとすぐ対応してもらえると思います。
複数のメーカーさんに問い合わせると、さらに間違いありません。

人気の作業着メーカーさんを知りたい場合はこちらの記事もご覧ください。
《参考｠作業着メーカー売上ランキング

ユニフォーム年鑑を参考にする

一般社団法人日本ユニフォーム協議会が年１回発行している「ユニフォーム年鑑」を参考にするのも方法の１つです。

ユニフォーム年鑑とは全国の主要なユニフォーム販売代理店やユニフォーム製造メーカーが紹介されている本です。
全社ではありませんが主要企業については直近の売上金額も掲載されているので、地場最大手のユニフォーム販売代理店を探すことができます。
税込16,000円と少し高額な資料にはなりますが、満足のいくオリジナル作業着を作るためには安い出費とも言えます。

ネットで販売代理店を探すときの注意事項

とはいえ上記で紹介した方法は「ちょっと面倒。。。やっぱりネットで検索したい！」という方もいらっしゃるかと思います。
その際の注意事項をこちらではご紹介します。

本社外観写真が掲載されているか

ポイントの１つは本社の外観写真が掲載されているかどうかです。
ある程度信頼できるような外観の建物であれば、少し安心することができます。

検索結果上位でも、会社概要の本社住所をよく確認するとマンションの１室ということもあります。
ビルの写真であれば大丈夫そうと考えてもいいのですが、自社ビルではなく、賃貸で入居している場合もあるので、あくまで目安です。

慎重に確認するのであれば、グーグルのストリートビューで、その会社が本当に実在しているか見ておくのも手段です。

本社所在地が県外ではないか

検索結果上位に県外の販売代理店が表示されることもあります。
見つけた販売代理店が地場企業であるか、会社概要の本社住所をよく確認しておくことが重要です。

基本的に検索エンジンの仕組みとして、地場企業が優先して検索結果に表示されます。
ただ、検索エンジン対策を十分に取っている販売代理店の場合、県外であっても上位表示されます。（私どもで実際に確認できています。）

県外の販売代理店にオリジナル作業着を依頼することもできますが、オススメはやはり地場の販売代理店です。
細かい打合せがしやすいだけでなく
・地場企業の事例を十分に把握している
・採寸や補正など細かい対応をタイムリーに対応できる
という点でも地場の販売代理店のほうが圧倒的にメリットがあります。

社歴があり業績が安定しているか

大手販売代理店に加えて、新興の販売代理店もネットの検索対策を取っていることが多いです。
ただ新興企業の場合、まだ事業を構築している途中の段階ということもあります。
つまり、会社が今後安定して存続できるかは未知数ということです。

ちなみに母体が大手企業でも「うまく事業化できなかったため、数年でオリジナル作業着事業から撤退」という事例が実際に発生しています。

オリジナル作業着＝今後の長い取引が前提となります。
なるべく、安心して取引ができる会社＝ユニフォーム業界ですでにある程度長い歴史を持つ会社のほうがオススメです。
ユニフォームを本業として、社歴30年以上あれば、まず安心できると考えていただいて大丈夫です。
さらに帝国データバンクや東京商工リサーチなどで、その販売代理店の業績が安定していることも確認しておけば万全といえます。