猛暑対策グッズ熱中症対策商品として、ここ数年最も注目を集めているのは空調服(ファン付きウェア)です。
2016年まで20億円に満たなかった市場規模は、2022年には165億円を突破しました。
高性能モデルが次々と開発され、着用できるウェアも格段に増えています。

その空調服に次ぐ新たな熱中症対策グッズとして開発されたのが水冷式ベストです。
今回は水冷ベストについて空調服との違いを交えながらご紹介いたします。

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新たな猛暑対策グッズ”水冷式ベスト”って涼しいの？

水冷式ベストとは

その名の通り、水を利用して身体を冷やす猛暑対策グッズです。

仕組みはいたってシンプル。氷で冷やした水を電動で循環させます。
冷たい水がシリコン製のチューブを通り、首元、背中、脇をひんやり冷やします。

保冷剤を首筋や脇に入れて冷やすアイスベストの改良版のような形です。
外気温に左右されることなく炎天下の中熱中症を対策できる点は大きな魅力の一つです。
空調服と併用できればさらに冷却効果が期待できます。

胸のファスナーポケットにバッテリーを収納できます！

どのような現場におすすめ？

・コンクリート舗装や溶接作業現場
・真夏のビニールハウス
・粉塵が舞う建設現場
・着ぐるみショー、厨房

夏場の作業においては、どのようなシーンでも活躍が見込めます！
とくに外気温が極端に高い現場、空調服が使用しにくい現場でとくにおすすめです。

水冷式ベスト使用方法

準備するものは次の4種。

・水冷ベスト
・モバイルバッテリー
・水
・氷もしくは保冷剤

①タンクに冷水を入れる。

②タンクに氷を入れる

③電源を入れる

以上の3ステップで簡単に使用できます。

空調服との違い

水冷式ベストと空調服と単独で採用したときの違いをチェックしていきます。

①価格

水冷式ベストは空調服と同じもしくはお安くご購入いただけます。
1セットで15,000円～20,000円ほどです。
空調服はバッテリーとファンの性能があがってきていることもあり、年々価格はあがっております。
ウェアも合わせると20,000円を超えるシリーズがほとんどです。

②冷却効果

どちらも熱中症対策として十分に活躍します。
大きな違いは外気温に影響されるかどうかです。
空調服はコンクリート舗装現場など外気温が高すぎる場合、冷却効果が働きにくい場面があります。
取り込む空気が暑すぎて使用できないとうこともあります。
場所や気候を選ばず使用できるという点で、水冷ベストは優れているといえます。

③連続使用時間

空調服の方が長く使用できます。
水冷ベストは氷が解けると冷却効果がなくなります。
水を送り出す動力になるバッテリー自体は長く稼働しますが、水冷ベストの場合は途中で氷を補充する必要があります。
使用場所や気候、バッテリーの稼働モードでも異なりますが2時間から3時間程度で氷が解けます。
長時間使用のためには、コンビニやスーパーで氷を購入するかクーラーボックスを用意する必要がありそうです。

一方空調服は最大出力でも5時間程度、出力を落とせば丸一日稼働できます。
予備のバッテリーを用意すれば最大出力でも長時間の使用ができます。

④日々のお手入れ

空調服の方が、毎日のお手入れはしやすいです。
空調服はバッテリーとファンを外せば穴のあいた作業服なので、あとは洗濯機にいれて通常の服と同じように洗うだけでOKです。
ファンに埃や汚れがつきやすいですが、最近のシリーズは水洗いができたり分解してお手入れもできます。
対して水冷ベストはバッテリー、ケーブル、ポンプを外したあと水洗いができますが、手洗いのみとなります。
取り外す手間と手洗いを考えるとやや不便といえます。